2016年 10月 20日
作りものでない美しさ |
建物、とくに住まいを設計する時に美しい、などとあまり使いたくはないが、司馬遼太郎の古いエッセイ(私の生まれる前だ)になんだか腑に落ちる言葉を見つけたのでここにメモしておく。
それは彼が神戸のある古い洋服店や、老舗のお菓子屋さんを訪ねたときの記述。「大げさにいえば、西本願寺の飛雲閣をみたり、東大寺の二月堂をみたりしたときとおなじ感動があった。なにかしら店のたたずまいに、作り物でない美しさがあった。」
(『司馬遼太郎が考えたこと1/新潮文庫』のなかの「元町を歩く」より)
古い建物のもつ存在感というのは、こういうことなのだな、と思った。
逆に新しいショッピングモール、お店がいくら高級な材料を使い、綺麗に仕上げられていても、心をあまりうごかされないのはこういうことかもしれない。新しくても、高級でなくとも、物の存在がそのままあるほうがいいのだな。個人的に好きなのだな、「化粧」が濃いのは苦手だな、と再確認した次第。「作り物でない美しさ」。
大庭明典
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それは彼が神戸のある古い洋服店や、老舗のお菓子屋さんを訪ねたときの記述。「大げさにいえば、西本願寺の飛雲閣をみたり、東大寺の二月堂をみたりしたときとおなじ感動があった。なにかしら店のたたずまいに、作り物でない美しさがあった。」
(『司馬遼太郎が考えたこと1/新潮文庫』のなかの「元町を歩く」より)
古い建物のもつ存在感というのは、こういうことなのだな、と思った。
逆に新しいショッピングモール、お店がいくら高級な材料を使い、綺麗に仕上げられていても、心をあまりうごかされないのはこういうことかもしれない。新しくても、高級でなくとも、物の存在がそのままあるほうがいいのだな。個人的に好きなのだな、「化粧」が濃いのは苦手だな、と再確認した次第。「作り物でない美しさ」。
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by akinori_oba
| 2016-10-20 20:42
| Design